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民泊ガイド

民泊の上乗せ条例とは?国の法律との違いと自治体独自規制をわかりやすく解説

インバウンド需要を取り込む民泊ビジネスの始め方から成功のコツまで徹底解説

2026年2月27日

近年、観光客の増加やライフスタイルの多様化により「民泊」のニーズが高まっています。しかし、民泊には法律や条例など守るべきルールがあり、違反すると営業停止や罰金といった重大なペナルティを受ける可能性があります。

とくに注目すべきなのが「上乗せ条例」と呼ばれる自治体独自の規制です。国のルールに加えて、地域ごとに細かな決まりが設けられているため、民泊を始める際にはその地域の条例を正しく理解する必要があります。

この記事では、民泊における上乗せ条例とは何か、どんな内容があるのか、そして国の法律との違いや違反時のリスクについて、中学生でもわかる言葉で丁寧に解説していきます。

民泊の上乗せ条例とは?

この章では「上乗せ条例」が何を指すのか、そしてなぜそのような仕組みがあるのかを解説します。

国の民泊新法(住宅宿泊事業法)に自治体が独自ルールを追加したもの

「民泊新法」とは、正式名称を「住宅宿泊事業法」といい、2018年6月に施行されました。この法律により、一般の住宅を使って有償で宿泊サービスを提供することが認められるようになりました。

民泊新法では、年間の営業日数が180日以内であること、事前の届出、宿泊者名簿の作成などが全国共通で義務付けられています。しかし、この国のルールだけではすべての地域に対応できないケースが出てきました。

そこで登場したのが「上乗せ条例」です。これは自治体が地域の特性や住民の声を反映して、国のルールに追加で独自の制限や義務を課す仕組みです。たとえば営業日数をもっと短くする、特定のエリアでは禁止するなどが挙げられます。

つまり、国が定めた「最低限のルール」に対して、各自治体が「地域に合った追加ルール」を上乗せしているということです。

地域の住環境や安全を守る目的で作られている

上乗せ条例は、単に厳しくするためのものではありません。その背景には、地域の住民の安全や生活環境を守るという明確な目的があります。

民泊は不特定多数の人が出入りするため、騒音やゴミの問題、防犯上の懸念が発生することがあります。とくに住宅街や学校の近くなどでは、住民から不安の声が上がることも少なくありません。

そのため自治体は、「夜間の騒音を防ぐために営業時間を制限する」「小中学校の周辺では禁止する」などのルールを設け、地域の生活を守りながら民泊を受け入れるバランスを取っているのです。

また、災害時の避難経路の確保や、外国人旅行者のトラブル対応など、地元の事情に応じた対策を条例で整備しているケースもあります。


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民泊の上乗せ条例でよく決められているルールの内容

上乗せ条例には、自治体ごとにさまざまなルールがありますが、ここではよく見られる代表的な内容について紹介します。

営業できる曜日や期間が制限されている

多くの自治体では、民泊の営業日数を国の上限である「年間180日」よりもさらに厳しく設定しています。

たとえば、「住居専用地域では平日の営業を禁止」「学校の長期休暇期間中のみ営業可能」など、地域によってかなり細かいルールがあります。

このようなルールは、住民の生活への影響を最小限に抑えるために設定されています。特に平日の騒音問題や交通の混雑を避ける意図があります。

また、イベントや観光シーズンのみ営業を許可することで、地域経済への貢献と住環境の保護を両立させる狙いもあります。

住居専用地域では民泊が禁止または条件付きになる

都市計画法に基づいて指定されている「第一種低層住居専用地域」などでは、そもそも民泊営業自体が制限されることが多くあります。

一部の自治体では、このようなエリアでは民泊を完全に禁止しているか、自治体の許可を得た場合のみ営業を認めるといったルールを設けています。

これは、静かで落ち着いた環境を守るための措置であり、特に子育て世帯が多く暮らす地域では強く求められる傾向にあります。

民泊を始めようと考えている場合は、自分の物件がどの用途地域に該当するのかを必ず調べる必要があります。

近隣住民への事前説明や同意が必要になる

多くの自治体では、営業開始前に近隣住民に対して説明会を開いたり、同意書を提出したりすることを義務づけています。

これは、民泊によるトラブルを未然に防ぐための措置で、住民との信頼関係を築く重要なステップです。

とくに集合住宅(マンション)で民泊を行う場合は、管理組合や隣人との関係にも注意が必要です。管理規約で民泊を禁止している物件も多くあります。

説明責任を果たすことで、地域に根ざした営業が可能になり、後々のトラブルを防ぐことにもつながります。

管理者の常駐や緊急連絡体制の設置が求められる

民泊物件において、管理者の常駐や24時間対応の緊急連絡先の設置を義務付ける条例も多く見られます。

これにより、宿泊者がトラブルを起こした場合や緊急時に、速やかに対応できる体制を整えることが求められます。

特に外国人旅行者の場合、言語の壁や文化の違いからトラブルになるケースもあるため、現地に対応できるスタッフがいることは安心材料となります。

また、防犯や感染症対策の観点からも、管理体制の強化は今後さらに重視されるポイントとなるでしょう。

民泊における上乗せ条例と国の法律の違い

民泊を始める際には、「国のルール」と「自治体のルール」を正しく区別することがとても大切です。

国の法律は全国共通ルール

住宅宿泊事業法(民泊新法)は、全国どこで民泊を行う場合でも適用される共通の法律です。

この法律では、年間営業日数の上限(180日)、宿泊者名簿の管理、保健所への届出義務などが定められています。

民泊を行うためにはまず国のルールを守ることが大前提です。これに違反すると、営業停止や行政指導などの処分を受ける可能性があります。

また、無許可での営業は「無許可営業」とみなされ、旅館業法違反として厳しい処分が下されることもあります。

上乗せ条例は市区町村ごとに内容が異なる

一方で、上乗せ条例は各自治体がそれぞれ独自に定めているため、内容が地域によって大きく異なります。

たとえば、同じ都道府県内であっても、市区町村が違えば適用されるルールも異なる場合があります。

そのため、民泊を始める前には、必ず営業予定の物件がある自治体の条例を確認し、必要な手続きや条件を満たす必要があります。

また、条例は変更されることもあるため、定期的に自治体の公式サイトや相談窓口で最新情報をチェックすることが重要です。

民泊の上乗せ条例に違反するとどうなるのか

上乗せ条例を無視して民泊を営業すると、思わぬトラブルや大きなリスクに直面することになります。

自治体から営業停止や是正指導を受ける

条例に違反していると、自治体から営業の停止命令や、内容の是正指導を受けることがあります。

たとえば、営業日数の制限を超えて運営していた場合や、無届けで住居専用地域にて民泊を行っていた場合などが対象です。

是正指導に従わない場合は、より厳しい措置(営業禁止命令、違法営業の公表)へと進むこともあります。

最悪のケースでは、信頼を失い、二度とその地域で営業できなくなることもあるので注意が必要です。

条例違反で罰金や過料が科される場合がある

上乗せ条例に違反した場合、罰金や過料といった金銭的なペナルティが科される可能性もあります。

具体的な金額は自治体によって異なりますが、数十万円に及ぶケースも報告されています。

また、罰金だけでなく、行政指導の履歴が残ることで、今後の民泊申請に悪影響を与えることも考えられます。

民泊を長く、安定して続けていくためにも、条例を軽視せず、しっかりとルールを守る姿勢が大切です。

まとめ:民泊の上乗せ条例を正しく理解してトラブルを防ごう

民泊は、空き家や空室を活用し、地域経済に貢献できる有益なビジネスモデルです。しかしその一方で、法律や条例に従わなければ、重大なトラブルや損害が発生するリスクがあります。

とくに「上乗せ条例」は自治体ごとに異なるルールがあり、国の法律とは別に注意を払う必要があります。営業日数の制限、エリアの制限、近隣住民への説明義務など、自治体ごとの決まりをよく確認しましょう。

正しい知識と準備をもって、地域に愛される民泊運営を目指すことが、成功への第一歩です。条例に違反することなく、安全で安心な宿泊サービスを提供できるよう、今一度ルールの確認をおすすめします。

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